ゲームの規則
年末年始、実家に帰らなかった。
「ゲームの規則(la regle de jeu)」という映画を見た。
☆☆☆
あらすじは以下のようなもの。
社交と恋愛に明け暮れる有閑階級のもとに、ある日アンドレという男が現れる。
アンドレは貴族の夫人であるクリスティーㇴを愛しているのだが、クリスティーヌはアンドレの愛を真に受け取ることができない。
あるパーティの夜、乱痴気騒ぎの中でアンドレは誤って銃で撃たれて死んでしまう。
貴族たちは、何事もなかったかのように館へ戻る…。
☆☆☆
貴族たちはとてもきらびやかに暮らしている。
自分たちもきらびやかに生きようと、愛人を作ったり、つかず離れずをしたりのとっかえひっかえの恋愛をする。
アンドレは違う。彼はとっかえひっかえの愛なんて間違っていると言う。
しかしクリスティーヌはそれがわからない。
アンドレはものごとには規則があるのだと主張する。
愛に生きることは、規則を守るということなのだと。
☆☆☆
貴族たちのきらびやかな館には、ただ一つだけが欠けていた。
人間味のある人間だけが。
だから貴族たちはアンドレを(故意と分からない形で)殺した。
本当に高貴であることはどういうことか忘れてしまったから。
☆☆☆
人間でいる、ということは、高貴でいる、ということだと思う。