雑記 ニーチェとウィトゲンシュタイン

ハイデガー『思惟とは何の謂いか』 「もっとも静かなもっとも内気な人間のひとりであったニーチェは、叫ばざるをえないという苦悩を耐え抜いた。」 ローティ「カヴェルと懐疑論」 「オースティンやライルとは違って、彼(ウィトゲンシュタイン)は観念の理論…

必要な人間になる

欲しいものがある。 それをあげたい人がいるとする。 「ほしい」と言う。 もらえる。 ☆☆☆ 欲しいものがある。 あげたい人がいるとする。 「ほしい」と言わない。 あげられない。 お互い不幸。 ☆☆☆ 「くれるかな」と言うことは、欲しがることではない。 「ほ…

ゲームの規則

年末年始、実家に帰らなかった。 「ゲームの規則(la regle de jeu)」という映画を見た。 ☆☆☆ あらすじは以下のようなもの。 社交と恋愛に明け暮れる有閑階級のもとに、ある日アンドレという男が現れる。 アンドレは貴族の夫人であるクリスティーㇴを愛してい…

グッド・バイ

地点という劇団の「グッド・バイ」を観た。 太宰治を描いた劇だ。 ☆☆☆ 観終わったあと、連れと話した。 「途中からさ、太宰が生きてこの場にいたらとても耐えられなかっただろうなと思っちゃったよ。」 たしかに!太宰、死ねてよかったね〜! ☆☆☆ 劇の中にこんな…

大胆かつ繊細に

バイトをしない。 ☆☆☆ 金がないなあと思っていたので、今日一日ずっと日雇いバイトを入れるかどうか悩んでいた。 「やりたくないんならいいんじゃない」といわれたので、そうなんだよなあと思ってやっぱやめた。 バイトしたくないんだよなあ~ ☆☆☆ バイトが…

さびしいということ

ナンパにまつわる都市伝説として、「身だしなみの汚い女はやれる」というものがある。 なぜこんなことを書くかというと、後輩の書いている卒論の中にナンパ師の話が出てきたからだ。 その話を読むたびに、もやもやした気持ちを感じていた。 彼(ナンパ師)は…

万引き家族ーわれわれは真実を語るときにどんな表情をするべきかー

「万引き家族」を見た。 ■なぜ生きることはこんなにも後ろめたいのか 古代の神学者アウグスティヌスは遊びほうけていた若いころのある思い出について語っている。彼はあるとき梨の実を仲間と一緒に盗んだのだ。のちに信仰に目覚めたにせよ、なぜ盗んだのかを…